「ニコニコ動画」で見られる、主にMAD動画の感想と紹介
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かきP: 深いテーマの動画を見せるためのバランス感覚 
ようやくKAKU-tail SP を見終えました.いまさら全感想を書いても仕方ないので,単品があがっている中から気になったニコマスをPickup.まずはかきP作品を.

 
かきP / テーマ「嘘」×雪歩
 視点が面白い.このテーマで雪歩の性格をこのように掘り下げるとは.見ていくうちに雪歩を応援したくなる.

さて,かきP である.
このPはニコマスPの中で人気の高いPではなかろうか.もちろん視聴者層の中にも多くのファンがいることは分かっているが,一般受けするPではないという側面もある.数字で評価するのは安直ではあるが,この記事の執筆時点で再生数1万を越える動画がない.

しかしながら,動画が面白い.ニコマスライト層にとっては癖のある動画を作ってるんだけど(選曲とか厨2すぎる演出とかw),アイマスに興味を持ってきてニコマスの幅の広さを知りたくなった人がいれば,かきPの動画を覗いてみるといいと思う.こんな方向もあるのかーと,唸ってしまう.
 - かきPとは - ニコニコ大百科
 - ぷろでゅーす雑記

KAKU-tail SP に提出された雪歩作品を題材にしながら,魅力を伝えてみる.

【4/24追記】よければインタビュー記事もどうぞ!
 → かきPに語ってもらった: アイマス論・雪歩論

僕が思う,かきPの魅力を3行でまとめてみる.
 - 大きなテキストや,大胆なカメラワークといった他では見られない演出
 - アイドルの設定を生かしながらも,それほど深い事前知識を要求しない
 - テーマを掲げて,「アイドル」を魅せる動画を作る

◆大きなテキストや,大胆なカメラワークといった他では見られない演出
 かきPの動画は,アイドルやステージの映像以外に画面のでかでかとした「テキスト」が出てくることが多い.「かき字幕」というタグすら機能している.どうやら「タイポグラフィ」という名の演出技術のようだ.
 

今でこそ少しずつフォロワーが生まれているが(卓球Pに顕著:たとえばこの動画),昔はニコマス界隈では珍しい演出であった.

そしてぐいーんとと動くカメラワークだ.アイドルが見切れるのとか当たり前.大胆にズームアップし,上下左右に縦横無尽にカメラが動く.見てて気持ちよい.

設定とかいろんなことを抜きにして,単純な映像演出としても楽しめる.

◆アイドルの設定を生かした演出が上手いのに,深い事前知識が要らない
 このバランス感覚が絶妙である.本作品は雪歩がどのような性格であるかを知っていないと作れない.弱気でネガティブで,アイドルになることに対して決して前向きではない,という性格.それを十二分に生かした上での動画に仕上がっている.

僕がこの動画が面白いなーと思ったのは,作る側としては深い事前知識を必要としながらも,視聴者側に求める事前知識のハードルが低いということだ.アイドルを掘り下げた方向性の動画は,視聴者のハードルを上げる.時には,制作者と同じレベルでの事前知識を要求するため,アイマスのことやアイマスというゲームのことを知らないと楽しめないことが多い.

それに対し本作品は,雪歩がダメダメであるらしい,ということさえ知っていれば,楽しむことができる.動画の本質にたどり着くために必要な事前知識を,動画の側で補ってくれている

ダメダメ雪歩の台詞を流して聴覚に訴えかけ,そして字幕でもって視覚に訴える.目と耳に違う情報を流すことで(単純に台詞を文字で起こしているわけではないってことね),雪歩の内面についての知識を視聴者に植えつける.かき字幕は有効な手段だし,雪歩のささやき系のボイスが効果的である.

事前知識なくとも,それを補う演出がある.雪歩のことをあまり知らない人は,そこでいろいろ雪歩を知れるし,よく知っている人はそうだそうだと同感を得る.これが面白い.

・・・
しかしながら本作品にとって,その演出の面白さは前座でしかない.仕込みでしかないのだ.何がどう仕込みなのかってのは次に述べる.

◆テーマの存在
KAKU-tail partyの面白さは,テーマが与えられているということだ.少しでもテーマにかかっていればどんな動画を作ってもいい.使用曲・曲のアーティストの名前の一部にそのテーマが使われているだけでもよい.そんな中で,テーマを十二分に生かして動画のテーマとして扱う作品が生まれてくる.

かきPは,アイドルMAD制作時に必ずといっていいほどテーマを入れ込んでいる(近作で顕著).そういう動画を作りたいという意志がはっきりしている.ブログでもそれ系の記事を仕上げてくることがあり.読んでいて大変興味深い.

今作品の「嘘」というテーマの絡ませ方は秀逸だ.1:17にすっと現れるタイポグラフィ.
 

動画の前半が,すべてここにつながるための仕込みであったのかと気づいたとき,身震いした.このテーマに雪歩というキャラクタを収束させた構成力と手腕にただただ唸らされた.何この面白さ.比喩としてはチープになるが,ミステリを読み進めいろんな伏線が一気に紐解かれたときのカタルシスに似た感覚を得たのだ.

その後の展開も面白かった.そして見終わったときには雪歩を応援したくなるのだ


癖のある動画で視聴までの敷居が決して低くないけど,かきPの動画は色々見てみると面白いですよ.見る人によって,いろんな感想が出てくると思うんだ.

COMMENT

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柏城 | URL | 2009-04-23-Thu 22:32 [EDIT]
なんてこったい。
爽快さんにがっつり記事を書かれてしまった!

GJでした。
と一雪歩派が申しております。

cha73 | URL | 2009-04-24-Fri 06:04 [EDIT]
いわゆるアイドル名と顔も一致しないような
ライト層が見て、雪歩という存在に興味を持ってしまう。
そんな作品でありながら、ファンの頭をハンマーで殴るようなw

ずっと不思議なんだけど、なんでPVでこんなにも
物語れるPさんがたくさんいるんだろう???
本気でわかんないや。

RDG(爽快) | URL | 2009-04-24-Fri 18:47 [EDIT]
>> 柏城P
がっつり記事は難しいですな
この動画はかなり好きです
少しでもかきP雪歩の魅力が伝わったのならいいな

>> cha73さん
このバランス感覚は本当にすばらしいですよね

PVでストーリーを奏でられる人ってすごい
発想の元が「ダンスを見せたい」ではないPさんがいるようです
アイドルをどう見せるかっていう手法が,色々あって楽しいですよね

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